コラム

3分でわかる!おまとめローンや借金一本化のメリット・デメリット

色んな会社からの借り入れで利子がどれだけあるかわからない・返済の見通しが悪いという時、借金一本化してしまいたいとお考えの方も少なくないはずです。

今回の記事ではおまとめローン・借金一本化がどういったものなのか、メリット・デメリットと共にご紹介します。

借金のおまとめローン・一本化とは?

借金を返す上で困りものなのが、返済に伴う利子です。

利子は会社によって差があるため、複数の金融機関から借りていると利子が一体どれくらいになっているのか把握出来ず、結果的に高い利子で返済し続ける場合もあります。

借金一本化とは新規の借入先から融資を受けその資金で複数あった借金を返済し、一つの会社だけに返済していく方法です。

おまとめローン・一本化の例

例えば借入額が以下のようにあったとします。

・A社50万円(利率15%=年間75,000円の利息)
・B社30万円(利率18%=年間54,000円の利息)
・C社100万円(利率10%=年間10万円の利息)

これだけで年間259,000円の利息を支払う計算です。

D社から新たに180万円(利率8%=年間144,000円の利息)で借入れしA・B・C社に全て返済。

今後、借金の残ったD社だけに返済をする方法がおまとめローンや一本化の方法です。

3つのメリット

借金一本化やおまとめローンにはどのようなメリットがあるのでしょうか?

1.借金の利子を減らせる

借金を一本化する際に低金利での融資を行っている金融機関・貸金業者などを選ぶことで低金利になり、今まで高かった利子を減らし・安定した利率で借金の返済を楽にする事が出来ます。

2.支払いが簡略化出来る

毎月複数あった借金の支払日を一つにまとめる事が出来るので払い忘れや煩わしさを軽減出来ます。

3.生活への影響を少なく出来る

借金一本化以外の代表的な軽減方法では債務整理がありますが、ダメージの少ない任意整理でも最低5年は新しいローンを組めない・クレジットカードを作れない等の不便が生じます。

おまとめローンや借金一本化では滞納しない限り債務整理で生じるような制約はありません。

3つのデメリット

とは言え借金一本化やおまとめローンにもデメリットが無い訳ではありません。

1.借金の元本が減るわけではない

上記したようなメリットはあるものの、債務整理等と違い借金の元本そもそもが減る訳ではないので返済費用の捻出・負担は完済まで続きます。

また借金が必ずしも全て一本化出来ないこともあり、結局複数の支払い日に悪戦苦闘する恐れもあります。

2.返済額によっては利息の合計が増える

借金を一本化しても月々の負担を軽くしようと毎月の返済額を安易に減らしてしまうと返済期間が延び、結果として支払利息の合計が増えてしまう事もあります。

一ヶ月あたりの利息が減っても借金を返し終えるまでの返済月数が増えれば利息の総額は増えてしまうからです。

3.状況によっては審査に通らない

借金を一本化するメリットもそれが可能であればの話です。

各貸金業者・金融機関の条件によりますが借入時には借入件数や延滞・収入が安定しているか等の審査項目があり、収入が不安定であったり就業した期間が短いと保証人や担保を必要とする事もあります。

また新規借入先の利息が借金をまとめる以前とそんなに変わらない、という場合はメリットは薄くります。

借金の返済負担を減らすには

おまとめローンや借金一本化のメリット・デメリットを理解した上で借金の一本化では負担があまり減らない・それでも返済負担を減らしたいという場合、債務整理を考えてみるのも一つの手段です。

1.任意整理

任意整理は利子を免除して元本のみを毎月の支払っていく方法です。

支払いを3〜5年、収入の状況によってはもっと長期間で分割して払っていけるので無理なく返済計画を立てられます。

まとまったお金を一括返済したり過払い金があったりする場合は元本が減る事もあり債務整理の中で最も社会的ダメージは少ないです。

2.個人再生

個人再生は借金総額の20%(借金総額の限度は5000万円)か、100万円の額が大きいほうを、3年間で返済する計画を立てて3年間の返済が滞りなく行なわれれば、残りの借金は全額免除されるというものです。

また個人再生には以下のようなメリットがあります。

個人再生のメリット

・自己破産に比べて職業による制限がない
・マイホームやマイカーを維持しながら借金の減額が出来る

などのメリットがあります。

3.自己破産

自己破産は厳しい条件付きですが通れば借金の額をゼロにでき、給料の差し押さえ等も止まります。

借金には効果的な自己破産ですが以下のような制限がつくためあくまでも最終手段です。

自己破産の厳しい条件

・20万以上の資産を手放さなければならない
・家を資産として手放さなければならない
・官報に氏名、住所など情報が載る
・警備員、外交員、士業など一部職業制限

借金が多く返済の見通しも立たない場合は自己破産の利用も視野に入れるべきでしょう。

安易なおまとめローン・借金一本化は危険

まずはおまとめローンや借金一本化をしてダメだったら債務整理に頼ろう、という考えの方もいらっしゃいますがその考え方はおすすめできません。

借金の履歴が追いにくくなる

おまとめローンや借金一本化してからの債務整理は借金の履歴が追いにくく、いざ債務整理をしようとした時に時間がかかってしまうケースがあります。

特に過払い金の請求が発生した場合スムーズにならなくなることもあります。

債務整理に時間がかかるデメリット

債務整理に時間がかかるデメリットとして上記した過払い金請求発生時にスムーズにならないことや、時間がかかってしまったことで時効が来てしまう可能性があります。

債務整理では時間が経つごとに不利になってしまうケースが多くあるため、注意が必要です。

専門家への相談がカギ

借金に関する問題は返済が困難になってしまった時点で一人で解決する事は難しいと言えます。

返済の目処が立たない場合は早急に専門家への相談がベストです。

まとめ

今回の記事を簡単におさらいしていきましょう。

おまとめローン・借金一本化とは?

多重債務によって高金利になってしまった借金を新規借入れによって全て返済し、返済先を一箇所に絞る方法です。

3つのメリット

おまとめローンや借金一本化には以下のようなメリットがあります。

おまとめローン・借金一本化のメリット

1.借金の利子を減らせる
2.支払いが簡略化出来る
3.生活への影響を少なく出来る

3つのデメリット

上記のメリットがありますが、おまとめローンや借金一本化には以下のようなデメリットもあります。

おまとめローン・借金一本化のデメリット

1.借金の元本は減らない
2.必ずしも利息や借金総額が減るとは限らない
3.審査に通らない場合や金利が変わらない恐れもある

安易なおまとめローン・借金一本化は危険

返す目処や計画が立たないのに安易におまとめローンや借金一本化する事は危険です。

借金の負担を減らす方法として”債務整理”も有効な手段の一つですので、返済の目処が立たない場合は専門家への相談しましょう。

さいごに

借金に関する手続きは、遅れて良い事は一つもありません。

また債務整理に関する手続きは自分一人でやろうと思っても手間がかかり時間を取られ、その間に利息が膨らみ却って高くついてしまうケースもあります。

返せない借金でお悩みの場合は、早急な専門家への相談がマストです。

くすの木総合法務事務所では債務整理に関する無料相談を受け付けており、費用の分割支払いなども行っております。

まずはこちらからお気軽にご相談ください。

関連記事

  1. 5分でわかる!結婚前に債務整理をした場合、結婚・配偶者への影響まとめ

  2. 債務整理の平均相場はいくら?債務整理の内訳を解説!

  3. 請求の流れは?弁護士、司法書士とは?

    請求の流れは?弁護士、司法書士とは?

  4. 過払い金請求Q&A

  5. どんな人が過払い金請求の対象?実際にどのくらい返ってくる?

    どんな人が過払い金請求の対象?実際にどのくらい返ってくる?

  6. 債務整理をすると保証人にはどんな影響が出る?

コメント

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

PAGE TOP